新築よりも比較的安価に手に入れられるのが中古住宅です。 近年のDIYブームによって、自分でリフォームする楽しみも得られるため、人気を集めています。
本記事では、中古住宅の購入後によくあるトラブルとあわせて、避けるための方法や発生した際の対処方法も解説していきます。 中古住宅の購入を検討している人は、参考にしてみてください。
目次
中古住宅の購入後によくあるトラブル例
中古住宅は、購入後に何かしらのトラブルが発生することがあります。よくあるトラブルには、どのようなものがあるのでしょうか。
実際によくあるトラブルの事例を解説していきます。
設備の故障
給排水や電気関連の設備は、いつ壊れるかの予測が難しいのが特徴です。購入後にすぐに壊れてしまうケースも少なくありません。
特に多いのは、給湯器の故障です。引っ越し後に使用しようとすると、故障していて使えなかったというケースが多い傾向にあります。
頻繁に使用する電気関連や水回りの設備の耐用年数は、基本的に15年が目安です。内見時には、ガスや電気は止まっていてしっかりと確認できないことがほとんどなため、契約時には、引き渡し後の保証日数を確認しておくようにしましょう。
特に、15年以上が経過している物件は要チェックポイントです。
雨漏りや水漏れ
通常の雨であれば問題ありませんが、台風や雷雨といった荒れた天候の時のみ、雨漏りがする・水道料金の請求が来て初めてどこかが水漏れしていることに気付く、といったケースがあります。
過去の雨漏り歴や水漏れの修復歴などをチェックする・引き渡し後に雨漏り保証があるか、ある場合は期間がいつまでかも確認しておきましょう。
シロアリによる被害
木造の中古住宅の場合は、床下がシロアリによる被害にあっているトラブルもあります。冬に購入した住宅が、シロアリの動きが活発になる春になって被害にあっていると発覚することが多いようです。
シロアリに関しては、保証内容や保証期間が購入する際の契約によって異なるため、木造の中古住宅を購入する場合は、過去にシロアリの駆除歴があるかどうか、保証があるのかどうかなど、保証内容をチェックしておくと安心です。
特に、過去にシロアリの駆除歴があるが、シロアリ対策として防蟻工事を5年以上していない場合は、再びシロアリが発生している可能性があるため、注意をした方がよいでしょう。
柱の腐食
木造の中古住宅に関しては、柱が腐食していることもありえます。柱は家の内部のもので、内見時にもしっかりと確認出来ない部分です。柱は家の主要部分でもあるので、修理費用が高くつくことも珍しくありません。
隣人との騒音トラブル
どのような人が隣に住んでいるのかは、実際に住んでいないとわからないものです。隣人との騒音トラブルによって、住宅を建てた人が売りに出した中古物件を購入したというケースもあります。
実際にどのような人が隣に住んでいるのか、仲介業者や大家に事前に聞いておくと、トラブルも未然に防げる・対処方法を用意できるため安心です。
予定していたリフォームができなくなる
中古物件は、購入後にリフォームをすることも珍しくありません。しかし、購入前に予定していたリフォームが、柱の腐食が酷かった・水漏れや雨漏りが酷いなど、購入後に発覚した欠陥によって行なえなくなることがあります。
中古住宅は、内見時に知ることが難しい家の内部の欠陥によって、思い通りに事が進められないケースも少なくありません。
中古住宅の購入後のトラブルを避けるための方法
中古住宅の購入後、トラブルを可能な限り避けるためにできる方法を紹介していきます。中古住宅の購入を検討している人は、下記の項目を参考にして購入後のトラブルを防ぎましょう。
ホームインスペクションを活用する
ホームインスペクションとは、住宅の問題や欠陥を検査する住宅診断のことです。築年数の古い新しいに関係なく、ホームインスペクションを事前に行なっておくことで、住宅に関するトラブルを未然に回避できます。
ただし、一般的なホームインスペクションは点検口から見える部分のみのチェックになるため、家の内部や奥深い部分をチェックしてもらうためには、費用をかけてレベルの大きい検査をしてもらうのがおすすめです。ホームインスペクションは、厳密にいうと3つのレベルに分かれています。
一般的なものは1次レベルのものを示していることが多いです。
1次検査 |
初期検査で、住宅の現状把握を目的としています。目視が中心で壁を壊したり床を剥がしたりといった破壊行為はありません。 |
2次検査 |
1次検査よりも詳細な検査を行います。住宅の劣化や不具合の原因を把握するのが目的です。ファイバースコープカメラやサーモグラフィなどの精密機器を使用して詳細な検査をします。 |
3次検査 |
最も詳細な検査を行います。リフォームの実施を前提としており、住宅性能の把握が目的です。隅々までしっかりと検査をするため、床を剥がす・壁に穴をあけるなどの破壊を含む検査もあります。 |
レベルが大きくなるにつれて検査費用も高くなるため、自発的に3次検査を行なう人は少ないといえます。
しかし、中古物件を購入するのであれば、3次レベルのホームインスペクションを行なっておくと、購入後の大きなトラブルは未然に防げる可能性が高まります。
内見時に徹底的に確認する
内見時に見られる部分は限られていますが、隅々まで徹底的に確認をするようにしましょう。しっかりと確認をするためには、住宅内部が空っぽの状態であることがポイントです。
箪笥や棚など、何かしらの物が残っている状態の場合、箪笥や棚によって死角になっている部分の確認をすることができません。また、住宅を購入後に内部に残っていた物を廃棄しようとすると、残っている物によっては廃棄費用がかかるため、余計な出費になってしまいます。
中古住宅の場合、引き渡し時であっても何かしらの物が住宅内にあるケースも少なくないため、引き渡し前には、住宅の内部が空っぽであることを確認しましょう。トラブルを未然に防ぐためには、内部が空っぽであることが確認できた後、引き渡しを終える形になるのがベストです。
重要事項契約書をしっかりと確認する
購入の際に重要事項契約書の入念な確認も、トラブル回避のためには欠かせません。1人で確認するのではなく、複数で確認をすると、見落としが少なくなる可能性が高まります。
また、少しでも疑問に思うことがあれば、契約を結ぶ前に売主に確認を行なうようにしてください。契約書はしっかりと確認したけれど、建物に問題があるかどうかよくわからなくて不安な場合は、ホームインスペクションを利用して、購入前に悩みを解消しておくのがおすすめです。
既存住宅瑕疵担保保険に加入する
既存住宅瑕疵担保保険は、中古住宅の検査と保証がセットになっている保険です。住宅専門の保険会社でに申し込むことで加入ができます。
住宅の基礎や構造の重要な部分に欠陥があった場合、検査と保証を受けられるため、可能な範囲で加入しておくのがおすすめです。
中古住宅の購入後にトラブルが起きてしまった場合の対処法
万が一、中古住宅の購入後に上記のようなトラブルが発生してしまった場合の対応方法を解説していきます。
不動産会社へ連絡する
何らかのトラブルが発生した場合は、トラブルが起きている部分の写真や動画を取りましょう。トラブルの事象や日時を記録しておきます。
その後、速やかに電話かメールで不動産業者へ連絡を行います。しばらく様子を見ていた・連絡しづらかったといって速やかに連絡を入れなかったために、被害が拡大してしまったり保証期間を過ぎていたりするケースも少なくありません。トラブルが発生した時は、早急に不動産会社へ連絡することが大切です。
また、メールでの連絡であれば、不動産会社とのやり取りをした履歴も残るため、話し合いでの解決にも役立つことがあります。
国民相談センターやリフォーム紛争処理支援センターなどの窓口に相談する
国や民間が運営している、国民相談センターやリフォーム紛争処理支援センターといった相談窓口に相談してみるのも一つの方法です。不動産会社と平和的な解決ができなかった場合、弁護士に依頼をすると費用がかさんでしまいます。
まずは、国や国の指定を受けた組織や団体が運営しているサービスを利用してみるものよいでしょう。
契約不適合責任を追及する
契約書に、建物の瑕疵が明記されていない場合は、契約不適合責任の追及が可能です。通常の注意を払っても気付くことのできなかった隠れた瑕疵は、売主が責任を負い対応することになっています。
これを契約不適合責任といい、契約書に建物の瑕疵が明記されていない場合に限り、売主に保証をしてもらうことができます。トラブルが発覚した際には、もう一度契約書にしっかりと目を通してみるようにしてください。
グランディハウスならアフターサポートもバッチリです
中古住宅の購入後のトラブルを防ぐためには、不動産会社選びも重要です。一口に不動産会社といっても数多くあるため、どの不動産会社を利用すればよいのかわからない場合は、グランディハウスがおすすめです。
グランディハウスとは、北関東を中心に30年以上、年間1400家族以上の暮らしづくりを行なっているハウスメーカーです。確かな品質と丁寧な対応で、定評があります。
北関東で利用する不動産会社に迷った場合は、グランディハウスを利用してみましょう。
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