一戸建てを持つということは、自分だけの城を持つ喜びがある一方で、定期的なメンテナンスや修繕が必要になる責任も伴います。
特に、住み始めてから数年、数十年経つと、どうしても修繕が必要な箇所が出てくるものです。
しかし、「具体的にどんな修繕が必要なのか」「費用はどれくらいかかるのか」イメージがわかない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、戸建ての修繕について、基本的な情報から具体的な費用目安、さらには修繕費用を抑えるための節約術までご紹介します。
目次
戸建て修繕に関する基本的な情報
戸建て住宅はマンションとは違い、建物全体から敷地まで所有者が修繕の責任を負います。経年劣化や災害などにより、家は徐々にダメージを受けるため、快適で安全な住まいを維持するためには、ご自分で適切な時期に適切な修繕を行うことが重要です。
修繕が必要な箇所や時期、費用は、建物の構造や築年数、材質、立地環境などによって大きく異なるため、一概には言えません。
そのため、日頃から自分の家の状態をよく観察し、定期的な点検を行うことが大切です。専門業者による点検を受けることで、自分では気づきにくい劣化や不具合を早期に発見できるだけでなく、今後の修繕計画を立てる上でも役立ちます。
修繕が必要な理由
戸建てを購入したら、ずっと快適に住み続けたいですよね。
しかし、家は年月とともに劣化していくものです。放っておくと、雨漏りやシロアリ被害といった深刻な問題に発展し、大規模な工事が必要になることもあります。
そうなると、当然修繕費用も高額になってしまうでしょう。
適切なタイミングで修繕を行うことで、家の寿命を延ばし、快適な住まいを長く維持することができるのです。
また、定期的なメンテナンスは、大きなトラブルを未然に防ぐだけでなく、資産価値を維持するためにも重要です。
戸建て修繕の種類
戸建ての修繕には、大きく分けて「メンテナンス」と「リフォーム」の2種類があります。
メンテナンスは、家の劣化を防ぎ、寿命を延ばすための修繕です。
例えば、外壁の塗装、屋根の葺き替え、雨どいの掃除などが挙げられます。
一方、リフォームは、老朽化した部分を改修したり、機能やデザイン性を向上させたりする修繕です。
例えば、キッチンや浴室の設備交換、間取りの変更などが挙げられます。
メンテナンスとリフォームでは、費用や工事期間が大きく異なるため、それぞれの目的や予算に合わせて適切な修繕を行うことが大切です。」
修繕のタイミング
戸建ての修繕は、必要なタイミングで行うことが大切です。適切な時期を見逃すと、建物の劣化が進行し、より大規模な工事が必要になる可能性もあります。
逆に、早すぎる修繕は、費用対効果の面で最適とは言えません。
修繕のタイミングを見極めるには、築年数や建物の状態を考慮する必要があります。
一般的に、外壁塗装や屋根の葺き替えなど、外装の修繕は10~15年ごとが目安とされています。
内装については、クロスや床材の張替えが10年程度、キッチンやお風呂などの水回りは15~20年程度で検討すると良いでしょう。
また、目視で確認できる劣化サインも見逃さないようにしましょう。
例えば、外壁のひび割れや色あせ、屋根の瓦のズレや破損、雨漏れの跡などは、修繕が必要なサインです。
これらのサインに気づいたら、早めに対処することで、建物の寿命を延ばし、安全で快適な住まいを保つことができます。
修繕費用の目安
戸建ての修繕費用は、建物の構造や築年数、劣化の程度、修繕箇所、使用する材料などによって大きく異なるため、一概には言えません。
しかし、一般的な目安として、築年数や修繕箇所ごとの費用相場を把握しておくことは重要です。
例えば、築10年の戸建ての場合、外壁塗装は約100万円〜150万円、屋根の葺き替えは約150万円〜250万円、キッチンやお風呂などの水回りのリフォームは約100万円〜300万円が目安となります。
より正確な費用を知るためには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。
また、修繕費用は突発的に発生することもあるため、計画的に積み立てておくことをおすすめします。
修繕費用に含まれる要素
戸建ての修繕費用は、工事内容や家の状態、使用する材料によって大きく変わります。
そのため、一概にいくらとは言えませんが、どのような要素が費用に影響するのかを把握しておくことが大切です。
メンテナンス費用
メンテナンス費用とは、家の寿命を延ばし、快適な住まい環境を保つための定期的な点検や清掃、部品交換にかかる費用のことを指します。
具体的には、雨樋の清掃、換気扇のフィルター交換、シロアリ防除などが挙げられます。
これらのメンテナンスを怠ると、小さな問題が大きな修繕に繋がる可能性があります。
例えば、屋根や外壁の劣化を放置すると、雨水をはじくことができなくなり、割れる・反るなどの原因となることも。
定期的なメンテナンスは、家の状態を良好に保ち、大きな修繕を防ぐ予防的な役割も果たします。
リフォーム費用
リフォームは、例えば老朽化したキッチンを最新のシステムキッチンに交換したり、浴室を広く快適にしたりといった、生活空間をより快適にするための工事です。
メンテナンスと比較して費用は高額になりがちですが、その分、生活の質を大きく向上させる効果が期待できます。
リフォーム費用の目安は、箇所や広さ、使用する設備によって大きく変動します。
例えば、キッチンのリフォームであれば、数十万円から数百万円、浴室のリフォームであれば、数十万円から1000万円を超えることもあります。
トイレだけのリフォームであれば、比較的安価に抑えられるでしょう。
また、リフォーム費用は、使用する設備のグレードによっても大きく変わります。
例えば、システムキッチンを選ぶ際、多機能でデザイン性の高いものを選べば費用は高額になりますし、必要最低限の設備を選べば費用を抑えることができます。
修繕費用が発生する家の箇所
戸建ての修繕が必要となる箇所は多岐に渡りますが、特に費用が発生しやすい箇所として、外壁、屋根、ベランダ・バルコニー、基礎などが挙げられます。
外壁
戸建ての中でも、常に雨風や紫外線にさらされている外壁は、劣化しやすい箇所です。
外壁の劣化を放置すると、ひび割れから雨水が侵入し、家の構造部分にまで影響を及ぼす可能性があります。
そうなると、修繕費用も高額になってしまうため、早めの対応が重要です。
外壁塗装の目安は、築10年と言われています。
もちろん、住んでいる地域の環境や建物の構造によっても異なりますが、目に見えるひび割れや色あせなどがみられる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類や建物の大きさ、形状によって異なりますが、一般的な目安としては、60万円~150万円程度です。
屋根
戸建ての中でも、屋根は常に雨風や紫外線にさらされている過酷な場所です。
そのため、定期的なメンテナンスや修理が必要不可欠です。
屋根の修繕が必要になる主な原因としては、瓦のひび割れやズレ、スレート屋根の劣化、雨漏りなどが挙げられます。
屋根の修繕費用は、使用する材料や施工方法、屋根の形状や面積によって大きく異なりますが、一般的な目安としては、瓦屋根の葺き替えで100万円~200万円、スレート屋根の葺き替えで70万円~150万円、部分的な修理であれば数万円~数十万円が相場となります。
屋根の修繕は、家の寿命を延ばすだけでなく、家族の安全を守る上でも非常に重要です。屋根の状態を定期的にチェックし、早め早めの対策を心がけましょう。
ベランダ・バルコニー
戸建ての修繕箇所の中でも、ベランダやバルコニーは雨風や紫外線にさらされやすく、劣化しやすい場所です。
放置すると雨漏りの原因となったり、建物の構造に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
主な修繕箇所としては、床の防水再施工、ひび割れの補修などが挙げられます。
防水加工は、経年劣化によってひび割れなどが生じ、そこから雨水が浸入するのを防ぐために重要です。
防水加工には、ウレタン防水やFRP防水など様々な種類があり、それぞれ費用や耐用年数が異なります。
ひび割れは、放置するとそこから雨水が浸入し、建物の劣化を加速させる可能性があります。
ひび割れの大きさや状態に応じて、シーリング材やモルタルなどで補修します。
ベランダやバルコニーの修繕は、劣化の状況によって費用が大きく変わるため、定期的な点検と早めの対応が大切です。
基礎
戸建てを支える大切な土台である基礎部分は、建物の重さを地盤に伝える役割を担っています。
地震や地盤沈下などの影響を受けやすく、ひび割れや傾きなどの症状が現れることがあります。
基礎部分の修繕は、建物の耐久性や安全性に直結するため、早期発見と適切な対処が重要です。 基礎部分に問題が見つかった場合は、放置せずに専門業者に点検を依頼し、適切な修繕計画を立てましょう。
基礎の修繕費用は、工事の規模や内容によって大きく異なりますが、一般的な目安として数十万円から数百万円程度かかることが多いです。
戸建ての修繕費用を抑えるためのポイント
戸建ての修繕費用を抑えるためには、日頃からこまめなメンテナンスを心掛け、家の劣化を防ぐことが重要です。
具体的なポイントを4つご紹介します。
日頃から家を大切にする
戸建ての修繕費用を抑えるためには、日頃から家を大切にすることが重要です。
適切なメンテナンスを定期的に行うことで、家の劣化を遅らせ、大きな修繕費用が必要になるリスクを減らすことができます。
例えば、外壁のひび割れを見つけたら、早めに対処することで、雨漏りを防ぎ、結果的に大規模な修繕を回避することにつながります。
また、屋根の点検も重要です。屋根材の劣化や破損は、雨漏りの原因となるだけでなく、家の構造に影響を与える可能性もあります。
定期的な点検で、早期発見・早期対応を心がけましょう。家の状態を定期的にチェックし、必要に応じて清掃やメンテナンスを行うことで、家は長持ちし、結果的に修繕費用の節約につながります。
自分で修繕できる箇所は対応する
自分で修繕できる箇所に対応することで、修繕費用を抑えることができます。
簡単な修繕であれば、ホームセンターなどで材料や道具を揃えるだけで対応できます。
例えば、壁紙の剥がれやクロスの汚れは、自分で張り替えたり、専用の洗剤で落とすことができます。
また、ドアが枠に当たるや引戸がばたんと閉まるなどの建具のトラブルはドライバー1本で調整できる場合もあります。
自分で修繕する際には、必ず手順を確認し、安全に作業を行うようにしましょう。
わからないことや不安な点があれば、無理せず専門業者に依頼することも検討しましょう。自分で修繕することで、愛着のある我が家を長く快適に保つことができます。
まずは見積もりから
修繕費用を抑えるためには、まず実際にいくらくらいの費用が発生しそうなのかを確認する必要があります。
グランディリフォームでは、随時見積もり依頼を受け付けておりますので、「まだ修繕を本格的に決めているわけではないけど、とりあえず見積もりをしたい」という方も大歓迎です。
こちらから気軽にお見積もりをしてみましょう。
https://www.grandy-reform.jp/form/contact/
修繕費用を積み立てておく
戸建ての修繕は、いつ、どの程度の費用がかかるか予測しづらいものです。
そのため、いざ修繕が必要になった時に慌てないよう、計画的に修繕費用を積み立てておくことが大切です。
もちろん、住んでいる地域や建物の構造、築年数によって必要な修繕費用は異なります。
そのため、ご自身の家の状態や将来的な修繕計画を考慮しながら、無理のない範囲で積み立て金額を決めましょう。
修繕費用を積み立てておくことで、いざという時に慌てずに済みます。また、計画的に修繕を行うことで、家の寿命を延ばし、快適な住まい環境を長く保つことにも繋がります。
戸建ての修繕費について不安な方はグランディハウスへ
この記事では、戸建てに住む上で避けては通れない「修繕費」について詳しく解説しました。戸建ての修繕には、家の寿命を延ばすために必要なものから、快適な暮らしを守るためのものまで、様々な種類があることを理解できたのではないでしょうか。
戸建て住宅の修繕費についてもっと詳しく知りたい、不安があるといった方はグランディハウスへご相談ください。
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