「希望のエリアの物件は予算オーバーばかり」「良い物件があっても価格が高すぎて手が届かない」このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中古物件における掘り出し物の定義から、なぜ掘り出し物件が存在するのか、そして具体的な見つけ方まで詳しく解説します。物件探しで予算の壁を感じている方に、市場価格より安い掘り出し物件を見つけるためのポイントをお伝えしていきます。
目次
掘り出し物の物件とは
掘り出し物の物件とは、市場相場よりも比較的安価で取引できる中古不動産を指します。
このような物件が生まれる背景には、売主の事情が大きく関係しています。以下のような特徴を持つ物件が掘り出し物となる可能性が高くなります。
相場より明らかに安い販売価格
立地や設備に対して割安な価格設定
早期売却を希望する売主の意向が反映
リフォームで価値向上が見込める物件
掘り出し物物件は価格が安いだけでなく、物件自体の質や将来性も重要な判断基準となります。安価であっても、大規模な修繕が必要な物件や、立地条件に問題がある場合は、必ずしも良い買い物とはならない可能性があります。
このように、掘り出し物の物件とは単に安価というだけでなく、購入後の活用価値も含めて総合的に判断する必要がある不動産といえます。
掘り出し物物件が存在する理由
不動産市場には、相場よりも安価な掘り出し物件が存在します。
掘り出し物物件が存在する4つの理由をご紹介します。
買い替えに伴って早く売却したい
不動産市場では、住宅ローンの借り換えや転勤などの理由で、現在の物件を早期に売却したいケースが多く存在します。このような状況では、売主が市場相場よりも安い価格で売り出すことがあり、これが掘り出し物件となる可能性を生み出します。
特に注目すべきは、住宅ローンの二重返済を避けたい売主の物件です。新しい物件を購入する際に、現在の物件の売却を急ぐことで、市場価値よりも低い価格で取引される場合があります。
長期間成約していない
物件が長期間売れ残っている状態は、掘り出し物を見つけるチャンスとなります。不動産市場では一般的に、販売開始からしばらく経過した物件は値下げの可能性が高くなります。
その理由として、以下のような要因が挙げられます。
売主が焦りを感じ始め、価格調整を検討する
市場相場が変動し、当初の価格設定が現状に合わなくなる
物件の認知度が下がり、新規来場者が減少する
特に、長期間売れ残っている物件では、売主が当初の価格にこだわりを持っていたケースが多く見られます。しかし、時間の経過とともにより現実的な価格設定に移行する傾向がありますので、価格交渉の余地が生まれます。
資金難で早く売却したい
資金難による売却は、掘り出し物件が生まれる主要な理由の1つです。所有者が経済的な問題を抱えている場合、できるだけ早期に現金化したいという事情から、市場相場よりも安価な価格設定をすることがあります。
このような状況が発生する具体的な事例として、以下のようなケースが挙げられます。
事業資金の調達が必要で、不動産を換金したい場合
住宅ローンの返済が困難になり、任意売却を選択する場合
相続税の支払いのために、相続物件を売却する必要がある場合
特に、住宅ローンの返済が困難になったケースでは、競売にかけられる前に任意売却を選択することで、より有利な条件での売却が可能になります。
離婚に伴って物件が不要になった
離婚に伴う不動産売却は、掘り出し物件が生まれる重要な要因の1つです。離婚時の財産分与や生活環境の変化により、所有者が早期売却を希望するケースが少なくありません。
このような状況では、以下のような理由で物件価格が抑えられる傾向にあります。
共有名義の解消を急ぐ必要がある
引越しや新生活の資金確保が優先される
思い出の場所から早く離れたいという心理的要因
住宅ローンの返済負担を軽減したい
特に注目すべき点として、離婚による売却では、物件の価値以外の要因で価格が決定されることが多いという特徴があります。このような背景から、離婚に伴う物件売却は、適正価格より安値で取引される可能性が高く、掘り出し物件を見つける機会となり得ます。
中古掘り出し物件の見つけ方
掘り出し物件を見つけるためには、通常の不動産探しとは異なるアプローチが必要です。一般的な条件検索では見つけにくい特別な物件を発見するために、柔軟な条件設定が重要になります。
築年数の制限を外す
掘り出し物件を見つけるためには、築年数の条件設定を外すことが非常に効果的です。一般的に築年数が古い物件は価格が安く設定されているため、予算内で広い間取りや良好な立地の物件を見つけられる可能性が高くなります。
ただし、築年数が古い物件を検討する際は、以下の点に注意が必要です。
耐震基準を必ず確認する
大規模修繕の履歴や予定を確認する
設備の更新時期や費用を見積もる
リフォームが必要な場合は予算に含める
このように、築年数にこだわらないことで、掘り出し物件に出会える可能性が大きく広がります。
駅徒歩にこだわらない
掘り出し物の中古物件を見つけるためには、最寄り駅からの徒歩時間にこだわらないことが重要です。駅から離れた物件は価格が下がる傾向にあり、予算を抑えて広い物件を購入できるチャンスとなります。
その理由として、多くの購入者が駅近の物件を好むため、駅から離れた物件は競合が少なくなることが挙げられます。
具体的な検討方法として、以下の観点から物件を探すことをお勧めします。
バス便や自転車での通勤・通学が可能な物件
駐車場付きで車での移動を前提とした物件
将来的な交通インフラ整備が期待できるエリアの物件
価格を重視する場合は、駅徒歩にこだわらず、総合的な利便性を考慮して物件を探すことで、理想的な中古物件に出会える可能性が高まるでしょう。
リフォーム前提の物件を探す
リフォーム前提の物件は、掘り出し物件を見つける重要な選択肢の1つです。内装や設備が古く、すぐには住めない状態の物件は、その分だけ価格が抑えられている傾向にあります。
特に、リフォーム費用と物件価格の総額が、周辺相場よりも安くなる物件を探すことが重要です。
掘り出し物件を見つけるためには、リフォーム費用をあらかじめ想定した上で、物件探しを進めることが賢明です。
中古掘り出し物件を探す際の注意点
掘り出し物の中古物件を探す際は、慎重な判断が求められます。築古物件や駅から離れている物件などが安価で出品されているケースがありますが、安さの背景には必ず理由が存在します。そのため物件の詳細な調査と現地確認が必要不可欠です。
安くなっている理由を把握する
掘り出し物に見える中古物件であっても、必ず安価になっている明確な理由があります。その理由を把握せずに購入を決めることは、将来的な問題やリスクにつながる可能性があります。
物件が市場相場より安い価格で出品される主な理由として、以下が挙げられます。
建物の構造上の問題がある
日当たりや通風が悪い
周辺環境に課題がある
法的な制限が存在する
設備の老朽化が進んでいる
特に注意が必要なのは、物件の構造に関わる問題です。見た目では判断できない耐震性の不足や雨漏りなどの重大な欠陥が隠れている可能性があります。
これらの要因を総合的に分析することで、本当の意味での掘り出し物なのか、それとも問題を抱えた物件なのかを見極めることができます。
大幅な値引きは期待しない
掘り出し物の中古物件を探す際は、市場価格よりも大幅な値引きを期待することは避けるべきです。
その理由として、不動産市場では適正価格が存在し、相場から著しく外れた価格設定は不自然だからです。
一見安く見える掘り出し物件でも、実際の総コストは相場に近い金額になることが多いです。
したがって、中古物件を探す際は、極端な値引きを期待するのではなく、物件の状態や修繕の必要性を含めた総合的な判断が重要です。
まとめ
掘り出し物の中古物件を見つけるためには、物件が安価になる背景を理解し、柔軟な条件設定で探すことが重要です。
掘り出し物物件は、売主の事情により市場相場よりも安く取引できる可能性がある物件です。買い替えや離婚による売却、資金難など、様々な理由で生まれます。
物件探しを始める際は、まず希望エリアの相場を十分に調査することをお勧めします。その上で、築年数や立地などの条件を柔軟に設定し、じっくりと物件を探していくことで、理想的な掘り出し物件に出会える可能性が高まります。
会員だけの便利な機能を使って
サクサク住まいを探そう!
- 非公開物件が閲覧できる
- お気に入り保存・比較できる
- 検索条件が保存できる
- お役立ち資料をダウンロード
- 気になる物件のおトクな情報をメールでお知らせ